わびDE錆びDEグー

初めて見た時、そのサビだらけの建物の時計は、2時45分を指していた。
朝行っても、夕方通っても、いつも2時45分だった。
その時間とともに、建物の空間も時間が止まっているのだろう。
いつか中を探索したい、頃合いを見て入ってみたい！何があるんだろう？どんな発見があるんだろう？
そう思いを馳せていたら、いつの間にかその建物は取り壊されていた。
あの2時45分のままに、その建物は消えてしまったのだ。

あれから数カ月後、夜中の2時45分頃、ぼかぁ夢の中であの建物の中を探索するのだろう。

午前4時の白パン 【描き下ろし漫画付】 (ぶんか社グルメコミックス)

• 作者: 木村いこ
• 出版社/メーカー: ぶんか社
• 発売日: 2019/05/30
• メディア: Kindle版

コメント 2

切ないですがすごいポジティブで良いですね♪( ´θ｀)ノ冒険心をくすぐられますねψ(｀∇´)ψ
by ポジティブさん (2022-12-20 20:37) 

ポジティブさん

ありがとうございます！
そうなんです、冒険心がワシャワシャとくすぐられるんです。
今では更地になってしまいましたが、写真を見る度に「中はどんな感じだったんだろうなぁ」と、思いを馳せてます。
全盛期の頃には何十人の人がここで働いていたのでしょうね、ウットリ…。
by ろっぽんそー (2022-12-21 17:34)