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がんじがらめの夜 中編 [オカルト]

とりあえず境内を1人で1周する事にして、初めに俺が行った、さすがにいつもは気さくな神社も、夜と自殺のコンビネーション気分という事もあってビビリにビビリながらも歩く、普段はなんてこと無い境内も長い道のりに感じた。
なんとか1周して「なんて事無かったよ」と、見栄を張り倒した。
次にBの番になりBが闇に消えて行くと、Aがいきなり「今だ!」と、小声で呟き参拝用の鈴をガランガラン鳴らした、Bが泣きそうな顔でダッシュで戻って来た、そして鈴の紐を掴んでいるAを見て「訳を聞こうじゃねぇか」と詰め寄った。
A「お前が無事帰れるように祈ったんだい!」
B「そんなスットンキョウな話あるか!お前はほんっ.....、っとにヤンチャが過ぎるぞ!」
俺「お前等なあ、なにもこんな時期にこんな場所で愚にもならない喧嘩をするんじゃないよ」
そんなやりとりがあった後、Aの番になった。
三者三様.jpg

「行って来やす」そう言いながらヒョロヒョロと歩きながらAは闇に消えて行った。
.....、おかしい、Aが出発してからだいぶ時間が経つのに戻ってくる気配がないのだ。
「アラ、これってマズくね?」「だよなぁ...」そう言い合い、2人でAを探す事にした、ビクビク歩きながら神社の裏に差し掛かった時「ビブレボンボンウガー!」と大声を上げながらAが草むらから飛び出てきた!
俺はビックリしてフリーズ、Bはパニくって足元の石をAに投げつけたらAの額に当たって、Aが「う〜ん」とうずくまった。
「訳を聞こうじゃねぇか」と、俺がAに言うと「お、俺はただ、おまえらの笑顔が見たくって...」と、訳の解らない事を言ったのでBがAにゲンコツを喰らわした。

つづく


「超」怖い話M(ミュー) (竹書房文庫)

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  • 作者: 平山 夢明
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2008/07/07
  • メディア: 文庫



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