ベストコミック2016：あのよろし：SSブログ

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ベストコミック2016　[イラスト] [編集]

さあさあさあ！やってきました！毎年恒例なのかどうか怪しいベストコミック2016！

選出基準はズバリ今現在に好きな漫画、なので2016と言いつつも、数年前のから新しいのまで色々です！
んな訳で数週間後には違う作品が入っているかもしれないと言う気まぐれなベストコミックスなのだ。

それでは誰も望まないままバビっと発表です！

地獄のサラミちゃん　ワイド単行本版全2巻（未完で絶版）文庫本版1巻（完結）／朝倉世界一

閻魔大王の娘のサラミちゃんが人間界に来た事で物語が始まります。
とにかく登場人物の服装がイチイチお洒落！ウェスタンやライダースでまとまっていて格好良い！しかも町並みや部屋のインテリアも同じテイストで描かれており、ま〜…、ま〜お洒落！
基本ギャグ漫画ですが、時にはしんみりさせたりします。
キャラクターもステーキ屋の店長・うさぎのぴょん子、プラムカフェを経営してるプラムちゃん等、ロックで攻める時もあればモッズで魅せる時もあり。
ファションもレースもバイクも剣道も風邪も死神も何でも利用しちゃえ！って感じです。

読み返す度に「あ、ここはこんな服装してたんだ」とか「この部屋の体重計かっけぇなあ」なんて隅々まで見てしまうのだ。

デボネアドライブ　全3巻完結／朝倉世界一

タイトルの通り、デボネアと言う実在した車を中心にした漫画、元組長で恩人でもある老人を主人公エチゼン君と、仕事仲間のオカマのモモヤマさん、謎の少女マリちゃんが老人ホームまでかっ飛ばすフルスロットかつゆるゆるな物語。

まるで映画のようなアングルやコマ割り、流れるようなストーリー、なんつってもワゴンタイプのデボネアがカッチョイイ（実際にはデボネアにはワゴンタイプは無かったらしい）

そっと好かれる・男ロワイヤル／小田扉

2冊とも短編集ですがその中にある、同じアパートに住む野木さんと高枝さんと古野さんの3人の女性の物語が最高です。
良い意味でキャラが放し飼いの漫画、とにもかくにも欲求にまかせて突き進むキャラが見ていて気持ちがいいです。
なんせ冒頭から主人公格の1人、野木さんが他人のSEXを盗み見しているのだ。
それでも3人の中では一番常識人なのだから他の2人の自由奔放さが解るというものです。

同じアパートに住む高枝さんは常に高枝切りバサミを手にしており、TPOに合わせて先が変わります、例えばデートならハートマーク、カラオケなら音符と色々持っています、が、先がハサミだった事はありません。
3人の中では高枝バサミを自由自在に使いこなしてる為、攻防共にに優れたキャラです。

同じアパートに住むお母さんの迎えを待ち続けている一人暮らしの女子学生・古野さんは恋する男性に銀玉鉄砲を撃ったり、生け花で使う剣山でコンドームに穴を開けまくり、「○○くん！私と手作り子供作りしましょう！」と迫ったりします。
よく金銭面危機に陥りますが、その度に野木さんに色々たかって逞しく生きているのだ。

野木さんと古野さん

野木さんと高枝さん

野木さんと高枝さんと古野さん

先は「そっと好かれる」の冒頭に収録され、その続き？が「男ロワイヤル」の冒頭に収録されてます。

サニー　全6巻完結／松本大洋

色んな事情で親とは一緒に暮らせない子供を預かる施設「星の子」を中心とした子供達の物語。

とにかく感情や葛藤の描き方が凄いです、たとえセリフが無くても表情と風景でグングンと語りかけて来ます。

子供っぽい悩みから大人びた悩みをそれぞれの方法ですり抜けたり倒したりしながら風と空とが流れていく漫画です。

ヨルとネル　1巻完結／施川ユウキ

小人病という病に冒された元人間のヨルとネルが研究所から逃げ出して旅に出る物語。

最初はホノボノとしているものの、冒険が終盤に近づくにつれ「生と死」というテーマが2人に襲いかかる、果たして2人は逃げ切れるのか？そして生き残る事が出来るのか？
「バーナード嬢曰く」でお馴染みの施川ユウキさんの作品。

巨娘　3巻（連載中）／木村紺

これまたタイトルの通り181センチの高眺望怪力女のジョーさんという焼き鳥屋の店長が不逞な輩を力と経験でドカンズガンと叩きつぶします。

しかし彼氏である低身長で女の子より可愛い美樹くんには甘甘で、事あるごとに発情して抱いてます。

そんなジョーサンの店で働くメンバーも独特。
これまた巨娘で性格はキチっており、さらに身元が不明というトオルさん。
トオルさんの友人で容姿や性格はおだやかながらも心の奥には黒いものを感じさせるサチさん。
トオルさんの友人で客の残り物のつくねやビールをガッツいたり仕事をバックれたり、余計な一言でしょっちゅうジョーさんにぶん殴られている典型的なダメ残念人間でけど、何故か可愛く見えてしまうポン子さん。

トオルさん

ジョーさんとポン子さんとサチさんとトオルさん

2012年に2巻が発売されて、そのまま音沙汰が無く終了かと思いきや、数年ぶりに連載復活して最近3巻が発売されました。

バカ姉弟全5巻　総天然色バカ姉弟1巻（連載中）／安達哲

おでことお腹がふくよかなねいちゃんとその弟さんがノスタルジックな町並みや人並みを駆け回る色彩豊かなフルカラー漫画です。
両親は海外で働いており、母の友人で料亭で働いている志津香さんと言う女性が面倒を見ています、姉弟からは「シズラー」と呼ばれています。
至る所に古き良き日本の姿が現れ、姉弟と見事に融合し、その風景風景の匂いすらするんじゃないかって位に感受性がガンガンと上がってしまう事うけあい！
なんつっても時折見せる姉弟の警戒心ムキ出しのジト目が素敵、画像のストラップが正にそれです。

アニメ化もされましたがタイトルが「ご姉弟物語」になって、毒っけが抜かれてしまい、う〜ん、と、思ってしまいました。
更に化粧品のCMではまさかの実写化になりビックリ！

数年前に5巻まで発売されましたが、姉弟が大人になった所で連載終了の知らせも無く、パッタリと終わってしまい、バカ姉弟ファンから「ご姉弟はどうなったんだ？」の声が絶えませんでした。
ところが数年ぶりにいきなり連載再開、そして新しい単行本も今年に発売となり、あのいつもの子供なご姉弟とワクワクが戻って来て嬉しい限りです。
ちなみに前作とされている「バカ姉弟」に対して最近発売された単行本は「総天然色バカ姉弟」となり、また1巻からの発売となりました。
ちなみに画像のストラップはアニメ化された時にガチャガチャで発売された物です。

ムーたち　全2巻完結／榎本俊二

もはや哲学書。
普段の何ともない当たり前な日常を深く考察してしまうムーたちの物語。
ある時は分かれ道で「右の道から行きたいけど、そこで事故になったら左の道をいけば良かったと思うだろうから、左にしようか、いや、でも左で事故に遭ったら...」と、考えたり。
またある時は自分を客観的に見る「セカンド自分」を発動したり。
更には大福を食べてる子供に対し「暗闇で耳をすますのと同じように意識して舌をすませば今まで気がつかなかった小さな味や遠い味を感じる事が出来るだろう」と言ってみたり。
何でもキッチリとする事にこだわる規理野くん等、個性豊かなキャラクターが色んな疑問をぶつけます。

子供「たくさん写真があるね」
心霊博士「全部心霊写真だよ」
子供「こわいよー」
博士「きみ、いいところに目をつけたね、何千枚も心霊写真を集めて解ったんだが心霊写真はほとんどがこわいんだよ、きみたちピースサインや満面の笑みを浮かべた心霊写真をみたことがあるかい？」
子供「そういやおしりやちんちんを出す心霊もいないね」
博士「ザッツライト、逆に心臓や脳みそがハミ出た心霊写真もお目にかかったことがないだろう、かれら心霊は常に節度ある態度で我々をこわがらせてくれる非常に紳士的な連中なんだよ、これはこれまでテレビで採用された写真だ、まるでテレビの放送コードを熟知しているかのようじゃないか」
子供「そうまでしてテレビに出たいんだね」
博士「実はミーハーな連中なんだよ」
この漫画を読んだ後、こう呟くだろう、「ゴッド・ブレス・ユー」と...

ここまで書いておいて何ですが、伝えたい事はもっともっとあったのです、しかし悲しいかな、それを伝えるボキャブラリーと文章力が無かった。
自分が受けた色んな感性を人に文章で伝えるのって難しい、もう駄目！限界！駄目なんだパトラッシュ！
やっぱり読む方が気楽で良いやね、そんな訳でベストコミック2016でした！